自然に寄り添う暮らし
「食」への想い
〜 春 〜
こまつ農縁の春は、夏野菜の種まきをするための”踏込み温床”作りから始まります。
落ち葉、藁を微生物が分解するときに発生する熱を利用して野菜苗を育苗します。
落ち葉は近くの山で集めたもの、藁は前年に収穫したもの、米ぬかは自家精米したものを使います。
これらの藁、落ち葉、米ぬかを何層にも重ねて、最後に水を掛けて踏込みます。
温床の温度が落ち着いたところで、夏野菜の種まきをします。
先ずは、トマト・なす・ピーマン・唐辛子など。
少し時期をずらして、きゅうり・カボチャ・ズッキーニなどの種をまきます。
1〜2週間で可愛い双葉が出てきます。
この時期になると気温が上がり、田んぼの草たちも芽吹き始めます。
やらなければならない作業が段々と増えソワソワする時期です… 。
種まきの培土に混ぜる”くん炭”を作ったり、味噌用の麹を作ったりします。
桜が咲く頃には、夏野菜の苗も大きくなります。育苗用トレーでは狭くなるので、鉢にあげます。
そして、お米の種籾まきをします。
その合間に自家製味噌を仕込みます!
ここから、こまつ農縁の”綱渡り”が始まります。お米の種籾まきの次は、雑穀のキビ、アワの種まきをします。その後、古代米の種籾まきをして、雑穀の高キビ、エゴマ等の種まきをして、田植え、定植の準備をします。
この時期の作業はめまぐるしいです…。そして、夏へ。
〜 夏 〜
いよいよ、田植えです。
先ず、田んぼを耕運、水入れ、代掻きして田植え開始!
田植え機を使いますが、なかなかの重労働です。
田植えの前後で夏野菜、雑穀の定植をします。
田植え、定植が終わるとすぐに草取りが始まります…。
夏の作業は草との戦い!と言っても過言ではありません。
田んぼの条間は、田植えから1週間か10日後に、機械で除草します。機械で取り切られない草は手作業で取ります。
雑穀もほぼ同様です。
夏野菜の収穫期を迎えます。
ナス・ピーマンが元気!
この時期、田んぼ仕事は毎日の水の管理と畦の草刈り。
たまに畦にモグラの穴で水漏れすることがあるので注意深く見回りします。
稲もぐんぐん伸び、お盆を過ぎると”出穂”します。
雑穀(キビ)は穂が垂れてきて、収穫の時期を迎えます。
〜 秋 〜
徐々に稲が色付いてきます。
こまつ農縁の田んぼは、古代米・雑穀が色づき、色彩豊かです。
また、水路脇に植えている、イネ科の植物”マコモダケ”の収穫時です。
いよいよ、稲刈りです。
刈り取った稲を束ねる、バインダーと言う機械で稲刈りをします。
その束ねた稲をはさ掛けして天日干しします。
2〜3週間、天日干しをした後に脱穀します。
お日様の光をたくさん浴びた稲の束をハーベスターという機械で脱穀します。
〜 冬 〜
こまつ農縁のお米・イセヒカリの新米は12月に入って、ようやく籾摺りして食べることができます。
収穫の喜びを感じる時期です。